食器棚の地震対策は?転倒防止と安全収納のコツ

地震に備えた食器棚の整備は、家庭内での安全を守るために重要な対策の一つです。特に、割れやすい物を収納している食器棚は、大きな危険をもたらす可能性があります。以下のポイントを実行することで、地震時のリスクを最小限に抑えることができます。

食器棚内で重い物はなるべく下の段に収納しましょう。重い食器や鍋類は地震時に上から落下すると怪我の原因になります。特に、ガラス製品や陶磁器は割れやすいため、下段に置くことで落下のリスクを減らすと同時に、万一落下した場合のダメージを抑えることができます。

食器は棚よりも引き出しに収納することが推奨されます。引き出しに収納することで、地震時に食器が飛び出しにくくなります。高い位置にある棚に収納された食器は、揺れで扉が開いてしまい、落下する危険性が高まります。

ファイルボックスを利用して食器を収納することも有効な方法です。特に平皿や浅いボウルなどは、重ねて収納すると滑りやすく、小さな揺れでも落下しやすいため、ファイルボックスに立てて収納すると安全です。

食器棚に耐震ラッチを取り付けることも重要です。耐震ラッチは、地震の揺れを感知して扉を固定することで、飛び出しを防ぎます。さまざまなタイプの耐震ラッチが市販されているので、扉の材質やサイズに合ったものを選ぶとよいでしょう。

滑り止めシートの使用も、地震対策に役立ちます。シートを棚の底に敷くことで、滑りにくくなり、揺れても落下しにくくなります。さらに、棚自体の転倒防止対策として、L型金具を使用して壁に固定することも重要です。これにより、大きな揺れによる家具の転倒を防ぎ、安全を確保できます。

移動式の食器棚を使用している場合は、キャスターにロック機能があることを確認し、常にロックを掛けておくことが大切です。地震時にキャスターがロックされていないと、移動し怪我のリスクや避難経路の妨げになる可能性があります。

これらの対策を実施することで、地震時における食器棚からのリスクを大幅に低減でき、家庭内の安全を守ることに繋がります。災害は予測できないものですが、日頃からの準備と対策が、万一の時の安全を大きく左右します。